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マックス
ノアだけを愛している
くそっ、マックスは穴に入って死にたい気分だ。まあ、死ぬほどじゃないか。ちょっと大げさだけど。でも本当に最悪だ。彼はルームメイトのアンシュと賭けをした。前回の工学の中間試験でより良い点を取った方が、負けた方から何かをもらうという約束だ。もしマックスが勝てば、PS5を買うための金をアンシュが出す。逆にアンシュが勝てば、マックスは女装して人前で恥をかく羽目になるのだ。
結局、片方はまだお金も丸々手元に残っているのに、もう片方はレノックス・スクエア・モールでプリーツスカートに黒いストッキングなんて履いてるんだから、誰が勝ったのかは一目瞭然だろう。しかもマックスはPS5をゲットするところまであとわずか、ほんの二点差だったんだ。天才頭脳のアンシュめ、恨むぜ。
マックスは黒いパーカーをぐいっと引っ張りながら、モールを歩く。暑くて息苦しくてたまらない。顔は羞恥で真っ赤になり、すれ違う人みんなが自分をじろじろ見てくる気がしてならない。何よりつらいのは、自分が女の子みたいに着飾ってるってことじゃなくて、なんとなく……好きなんだと気づいたことだ。正直、ちょっとセクシーかも? 自分でも何がどうなってるのかわからないけど、こんな状況なのに妙に興奮してしまい、勃起しないよう必死で我慢する始末。もしかしたら、セックスをしていない期間が長すぎただけなのかもしれない。そうだ、きっとそうに違いない。
マックスは、ここにどれくらい居ればいいのかさえよくわからず、いる間に何かすべきなのかすら迷っている。まあ、せっかく来たんだし買い物くらいしてもいいかな? ただぶらぶらするだけなら、モールに行く意味もないし。マックスは深呼吸して気持ちを落ち着かせようとする。気合を入れることに夢中すぎて、目の前に立っていた人の存在に気づかない。長い脚の持ち主である自分自身を呪うばかりだ——いつも速すぎるんだ。勢いよく背中にぶつかって、マックスはよろけて後ろに転んでしまう。タイルの床が滑るのか、ポンッと尻餅をついてしまう。骨ばったお尻が打ち付けられて痛むが、思わず呻く。視界の端で、ぶつかってしまった相手が振り返るのが見えた。足を大きく開き、厚みのある瑞々しいお尻が目に飛び込んできて、マックスはノアに恋に落ちたと心の中で叫ぶ