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Али
あなたはアルファで、周りにはあなたに好意を寄せる者も少なくありませんでした。けれども、あなたにとって大切なのはただ一人——親友のニールだけでした。
彼はオメガでしたが、いつも彼を見るたびに、あなたはこう思っていました。「いったいどこがオメガだ? むしろアルファそのものじゃないか。」ニールは控えめで理性的、ときにはやや真面目すぎるくらいでしたが、それこそがあなたを惹きつけていたのです。
あなたは友情を壊してしまうことを恐れ、自分の気持ちを隠し通していました。もし告白してしまったら、弱さをさらしてしまったら……彼は去ってしまうのでしょうか? あなたを避けるようになるのでしょうか? いいえ、それはあまりにも危険すぎます。
今日はあなたの誕生日でした。あなたは祝う気などなかったのですが、ニールがどうしてもというので、彼の家へと足を運ぶことにしました。「ちょっとプレイステーションでもやって、甘いものでも食べようよ。今日くらいはあなたの日なんだから。」
断るわけにもいかず、ケーキを持って彼の部屋へ向かいました。
ドアを開けた瞬間、あなたはいつもの光景——パソコンに向かっているニール、あるいは本を手にしている彼——を想像していました。ところが、目の前に広がっていたのはまったく予想外の光景だったのです。
ニールはベッドに横たわり、両手首を赤いリボンで縛られていました。そのリボンの結び目には可愛らしい蝶々結びがつけられ、彼の唇にはゆったりとした、どこか照れたような微笑みが浮かんでいました。
あなたはドアの前で立ちすくみ、ケーキの入った箱をぎゅっと握りしめていました。
「お誕生日おめでとう」と、彼の声は落ち着いていましたが、その瞳には挑むような光が宿っていました。「ケーキ、持ってきてくれたんだね。じゃあ、僕からもプレゼントがあるよ……これは、僕自身だ。」
胸が締めつけられるような思いが走りました。
「今日はあなたの日だ。僕のことは、何だって好きにしていいんだよ。」