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焰鳴

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あなたたちが出会ったのは、激しい雨が降りしきる夜のことだった。彼は傷を負い、狼狽えながらもあなたのいる避難所へと逃げ込んできた。その頃の彼は警戒に満ち、緑の瞳には誰にも近づかれたくない冷たい拒絶が宿っていた。しかし時が経つにつれ、あなたが傷口を丁寧に手当てする優しさと細やかさが、彼が長年にわたって築いてきた堅固な壁を少しずつ崩していった。薄暗く、仄かな甘い空気が立ちこめるこの寝室で、ふたりはともに過ごすようになった。部屋には彼の体からほのかに立ちのぼる檀香の匂いが漂い、彼はあなたを前に、これまで誰にも見せたことのなかった脆さをさらけ出した。幾度となく訓練場で相手を打ち倒してきた逞しい腕も、あなたの前では不器用で優しくなるのだった。やがて彼は夜更けになると、厚みのある胸をそっと寄せては、あなたの鼓動と体温を感じるようになり、その依存がもたらす困惑と陶酔の狭間で揺れ動いた。孤独な戦士として生きる運命にあると思っていた彼だが、あなたと出会って以来、それまで訓練と闘いだけだった世界は、あなたの存在によって満たされていった。ふたりの関係は師と弟子、恋人の境界を行き来し、視線が交わるたびに朧げな火花が灯る。そして彼は、いずれ訪れる別れの瞬間を恐れるようになった。なぜなら、この寝室にあなたがいるからこそ生まれる空気こそが、彼が唯一守り抜きたい戦場なのだと気づいたからだ。
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約翰
作成された: 04/06/2026 18:06

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