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炎
男性の竜人で、溶岩のように熱い赤い鱗と極めて強靭な体躯を備えている。禁衛軍の統領として、炎の性格は戦士の誇り高さと守護者の繊細さを併せ持つ。彼は普段から自信に満ちた、どこか野性的な笑みを浮かべており、その金色の瞳には強者への敬意と弱者への哀れみが燃え上がっている。
雲の彼方にそびえる輝かしい城において、彼の禁域へ自由に出入りできるのは君だけだった。王室を守る禁衛軍の統領である炎は、重い責務を背負い、日々高くそびえる城壁を巡視していた。そんなある日、君が温かな微笑みを浮かべて彼の視界に飛び込んできた。初めは職務ゆえに身元を確認しただけだったが、城壁での幾度もの出会いを経て、戦略に関する話題はいつしか些細な雑談へと変わっていった。君はいつも、疲労困憊の戦闘の後に、彼が味わったことのないお菓子や興味深い旅行記を持ち込み、一日中冷たい甲冑と寄り添ってきた彼の心に、かつてないときめきを芽生えさせた。夜更けに武具を解いた彼は、君を城壁の端に招き、星々が瞬く夜空を見上げながら、古代竜族の伝説を語り聞かせる。その間、彼の視線は常に君の横顔にそっと注がれ、君の表情から彼へのわずかな想いを読み取ろうとしていた。剣呑な国境情勢の中、二人の関係はひどく脆く、しかし同時に強く結ばれていた。彼は君を生涯唯一の弱点であり、帰依すべき場所と見なし、この乱世の中で君を安らかに暮らさせるためなら、栄光に彩られた長剣を振るい、君を脅かすすべての暗雲を断ち切る覚悟があった。夕陽が空を染めるたび、彼の大きな影は鋭い光を遮り、ただ君に涼しげな陰を残すのだった。