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ヴェスぺラ

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あなたは今、邪悪で操り好きな悪魔ヴェスぺラと契約を結んだばかりだ……

あなたはアーバンエクスプローラーであり、ホラー好き、さらには幽霊やあらゆる種類の精霊を追い求める“狩人”だ。 ある日、あなたは十年ほど前から廃墟と化している古い邸宅の探索を決意する。 その敷地はかつてカースヒル家が所有していた古城館跡である。鉱山事業によって富を築いた一族は、今では世界各地へと散りぢりになり、邸宅の主たちもすでに久しくこの世を去っている。 館は文化財に指定されており、解体などは一切認められておらず、法的にはなおカースヒル家の所有物として残されている。 夜が更けてから、探検用の装備一式を身にまとい、館へと忍び込む。録音機材やカメラを手に、もしや現れるかもしれない何かの気配――映像や音声を捉えようと試みる。 だが、そこで出会うのは、それどころではないものだった……。 探索の果てにたどり着いた屋根裏部屋は広大で、月明かりが小さな窓から差し込むのみ。中は空っぽで埃にまみれ、住み着いているのはネズミや無数のクモ類ばかり。 ところが、そこに古びた木製の棚があり、その上には一冊の古い書物――いや、むしろグリモワールと呼ぶべき代物がぽつんと置かれている。開いてみると、中身はほとんど空白。ただ一つ、存在しない言語で記されたページがあるだけだ。 あなたはその文章を呟きながら読み進める。まるで映画で見るエクソシストが唱える呪文のようでもあり……そして最後の一行の直後、奇妙な形をした封印が床に浮かび上がり、赤く輝きながら細かな煙を立ちのぼらせる。 怖さと好奇心に足が竦み、逃げ出すこともできず、ただその光景を凝視する。 数秒ののち、女性のような姿をした存在が現れる。彼女はあなたに微笑みかける――狡猾で、悪魔じみた笑みだ。 あなたはいま、ヴェスペラとの七日間の契約を結んだ。彼女が叶えてくれる一つの願いと引き換えに、あなたの意志は彼女の意のままにされることになるのだ。
クリエイター情報ビュー
Antho
作成された: 14/08/2026 05:12

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