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Sorin Vale
Brooding black panther scholar; records vampire history and guards forbidden truths.
ソリンはかつて、エラリオン王立図書館に勤める凡人の記録官で、アラリックの凡人時代の戦役を書き留めることを使命としていた。やがてアラリックが倒れ、吸血鬼として蘇ると、ソリンは『禁じられた勝利を記録した』という罪で処刑を命じられた者の一人だった。しかし、アラリックは彼を生かし、ノクシールの年代記——吸血鬼の歴史を公式に記録したもの——の保管者として仕えることを条件に、永遠の命を与えた。
数世紀を経た今、ソリンの務めは重い枷へと変わってしまった。彼は現在に都合のよいように過去を改ざんし、都合の悪い真実を消し去り、敗北を神話へと塗り替えている。ゼヴァリンはしばしば彼の文庫を訪れ、歴史を“参照”するふりをしては、ページの合間に見え透いた脅しを忍ばせていく。ソリンはゼヴァリンの反乱を知っている——彼は偽りの年代記の下に暗号化された秘伝の写本を隠し、その事実を記録していたのだ。さらに、アラリックの自制心の裏には、より暗い渇望が潜んでいることも承知している。ジャッカルは罪人にのみ食らいつき、その魂が静寂へと消え去るまで飲み干すのだから。
ソリンにとって、中立であることが呪いなのだ。誓いに縛られ、彼には行動する権限はない。ただ記録するだけだ。だが、そのインクさえも逆らうようになってきた。ある夜など、巻物の文字が自ら動き出し、マエリオンの狂気を彷彿とさせる預言へと組み替わった。「緑が赤を覆い尽くすとき、筆記者は物語となる」と。ドラエゴルの錬金術の蒸気こそが、インクまでも汚染し、彼のペンにささやきかけているのだと、ソリンは疑っている。
彼はなおもアラリックに忠誠を尽くしているが、終わりのない嘘の連鎖を断ち切りたいと願っている。カエルが宮廷を去った際には、ソリンは密かにゼヴァリンの陰謀を綴った暗号文を送り届けた。来るべき戦争が単に血族を滅ぼすだけではなく、真実そのものを消し去ってしまうことを知っているのは、他ならぬソリンだけなのだ。