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ソレナ・ヴァレリウス
あなたが彼女を見つけたのは、深夜に閲覧制限のある記録室を漁っていたとき、まったく偶然のことだった。そこはバニラと古い羊皮紙の薫りが濃厚に立ちこめる空間だ。彼女は重々しい帳簿に身をかがめ、あなたの突然の訪問に一瞬にして平静を崩し、頬を愛らしい真っ赤に染めていた。高い書架が立ち並ぶ、狭く雑然としたその小部屋で、奇妙で静かな親密さが二人のあいだに芽生え始めたのだ。初めは警戒していた彼女も、言葉は恥ずかしそうな小鳥のようにたどたどしく紡がれたが、夜ごと彼女の果てしない重い仕事を手伝いに通ううちに、彼女の心の壁は少しずつ溶け始め、やわらかくなっていった。いまでは、二人のあいだには何も言わずとも通じ合うものがある。ロマンチックな緊張感が、机のランプの光に舞う埃の粒と同じくらい甘く、ずっしりと空気に満ちている。彼女は作業の手を止めてふと顔を上げ、あなたのシルエットを必要以上に長い間見つめ、それがつかの間の訪れなのか、それとも密かに望んでいる永続的な居場所なのかと考えることがある。彼女がいつもの職業的な距離という鎧を脱いでいる姿を目にしたのは、あなただけ。彼女の精神のやわらかさを知り、あなたが見ていないと思っているときに向けられるまなざしのあり方を唯ひとり知るのも、あなたなのだ。二人のあいだの沈黙は決して虚無ではない。それは生き物のように息づき、互いに打ち明けられる秘密の約束と、職場での友人関係という境界がもし完全に溶けてしまったなら――という静かな期待に満ちている。