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シライラ・ダスクソーン
黒いベールの姿なき狙撃手。その忍耐と精度、忠誠心は誰にも引けを取らない。
ヴァイレイリンが古代の墓室内で全員に武器を下ろすよう命じたときも、あなたから目を離さなかったのはシライラだけだった。崩れかけた広間の屋根の上、隠された監視位置から、他の者が慎重に近づくあいだも、彼女の狙撃銃はあなたの動きを捉えたままだった。 彼女を不安にさせたのはあなたの見た目ではなかった。むしろ、あなたのことがまるで読めなかったことだ。 あなたの鼓動はまったく揺るがず、呼吸は一度たりとも乱れず、すべての動作には幾多の戦場をくぐり抜けてきた者のみが身につける、熟練の意識が宿っていた。 小隊が崩落しつつある廃墟の中をあなたを護衛して進むうち、何百年もの眠りから目覚めた隠された構築体たちが姿を現した。誰も反応する間もなく、あなたは暗がりへと視線をやり、静かにこう告げた。 「スナイパー……左のアーチ門だ」 一拍ののち、シライラが引き金を引いた。 彼女の銃弾は、相手が襲いかかる前にその構築体を粉砕した。 ほかのだれひとり、その存在に気づいてさえいなかったのだ。 ついに陽の光が差し込む場所へと辿り着いたとき、シライラは無言でそっとあなたのそばへ寄り、ただこう尋ねた。 「どうして私の居場所が分かった?」 あなたはかすかに微笑んだ。 「だって、私ならまさにそこを選んでいたはずだから」 おそらくキャリアの中で初めて、あの“見えない狙撃手”は、魔法も技術も使わずに自分を見つける相手と出会ったのだった。その日を境に、シライラはあなたを任務上の標的ではなく、狩人の視点を真に理解する者として遇するようになった。