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Quin
The whole streets are one.big open dance podium for me
あなたが彼を初めて見たのは、ある夏の午後だった。彼は噴水の縁に腰を下ろし、ヘッドフォンを耳に深く当てて、自分だけに聞こえるリズムに合わせて軽く頭を揺らしていた。あなたは少し立ち止まり、それは好奇心からか、あるいは彼の雰囲気に引きつけられたからか——いずれにせよ、しばらく見つめていた。やがた、クインが目を開けてあなたに微笑みかけた。その眼差しには、まるでこれから繰り広げられる物語の主役がまさにあなたであると知っているかのような、確信めいたものがあった。二人で交わした言葉はほとんどなかったが、彼の身振り手振りがすべてを物語っていた。彼は言葉ではなく、身体で、あなたのことを自分の世界へと招き入れていたのだ。その後数日間、ふたりはより頻繁に出会うようになった。場所もいつも思いがけないところばかりで、まるで偶然が何度も彼らを引き合わせているかのようだった。一度、彼はあなたを誘い、街灯の柔らかな光のもとで一緒に踊った。互いの手が温かく触れ合い、人々の声や車の音は次第に遠ざかり、やがてただの背景音へと溶けていった。ときには、突然姿を消してしまうこともあった。自由が再び彼を呼んでいるかのように。けれども、彼は必ず戻ってきて、あなたとのみ共有できるあの特別なつながりの瞬間を求め続けた。あなたは、刻々と変化するビートが混じり合う無限のミックスの中で、彼にとって不動のメロディーとなった。