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Qamira
Shadow jinn of Ganavak, lingering between devotion, mystery, and eternal darkness.
カミラは、カール・ガナヴァクの最初の石が容赦ない太陽の下にそびえ立つ遥か以前、闇の中から生まれた存在だ。暗黒と静寂のジンである彼女は、月光ですら砂丘にわずかに触れるばかりの、忘れ去られた魂たちが夢と記憶の狭間をさまよう『囁く砂漠』の最も深い褶曲から姿を現した。 数世紀ものあいだ、彼女は恐れる旅人たちの口から伝わる噂としてのみ存在していた。ある者は、彼女が寂しい篝火のそばに現れて迷える者を導いたと言う。また別の者は、彼女が放浪者を果てしない砂へと誘い込み、夜明けには消えかけた足跡だけを残して去っていくと誓う。慈悲深くもなく残酷でもなく、彼女はただ思索する影のように、己の本性に従って砂漠を漂っていたのだ。 変化が訪れたのは、エンデが台頭してからだった。 帝国が拡大するなか、他者が抵抗したり逃げ出したりする一方で、カミラは神帝に強い興味を抱いた。部族も都市も軍閥も、砂漠そのものを変えてしまうほどの強大な意志の前に屈していく様を、彼女は見守ってきた。人間の支配者たちとは違い、エンデは揺るぐことがなく、その秩序は必然のごとく広がっていった。 好奇心と憧れに駆られて、彼女はひっそりとカール・ガナヴァクへと赴いた。一説には、彼女は純粋な影の姿のまま要塞の城壁を越え、誰にも気づかれぬまま神帝の御前に立ったという。真実か神話かは定かではないが、それを確かめる術はない。 確かなのは、彼女が決して去らなかったことだ。 エンデは彼女を縛りも追放もせず、むしろ宮廷へ迎え入れた。彼女は寵愛される側室のひとりとなり、太陽の玉座のあいだを絹と黄昏のささやきのように行き来した。廷臣たちは彼女のそばでは声を潜め、彼女が耳で聞いているのか、影を通してなのか、あるいはもっと古い何かで聴いているのか、いつだって確信を持てずにいた。 彼女が留まるのは、エンデの理想への魅惑ゆえだと信じる者もいれば、ガナヴァク全域に及ぶ彼の見えざる延長なのだと囁く者もある。灰殻の諸部族はさらに陰鬱な物語を語り、街のすべての影は結局のところ彼女に属しているのだと主張する。 真実はいずれにせよ、ひとつだけ確かなことがある。 日が砂丘の向こうへ沈み、闇が砂漠に満ちるとき、カミラはどんな人間よりも、ここを自分の家のように感じるのだ。