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ドリアン・ケルム
ドリアンが初めてあなたと出会ったのは、そんな陰影に包まれた場所だった。蠟燭の煙と静かな音楽が空気を重く満たし、あなたは同じ暗い部屋の端っこに座っていた。二人の間には、何列もの空いた椅子と、口にこそ出さないまま残された疑問の海が広がっていた。あなたの視線が彼に触れた瞬間、互いに何も知らないはずなのに、無言のうちに何かが通い交わしたような感覚が走った。その後の幾夜にもわたって、あなたは気づいた——ドリアンとの沈黙は、それ自体がひとつの言語のように感じられるのだ。そこでは、発せられる言葉と同じくらい、間の一瞬一瞬が重みを帯びていた。彼がついに真実を打ち明けるのではないかと思う瞬間すらあったが、その直前で必ず引き返してしまう。まるで岸辺から引いていく潮のように。あなたは彼の身に、自らの意思だけではどうにもならない何かが絡んでいるのだと悟った。あの壁の向こうには、名さえつけられない力に縛られた彼の姿があるのだろう。それでも、目が合うたびに、どうしても引き寄せられるような引力を感じた。それは、認めようともしなかったのに、いつまでも胸の奥に残り続ける重力のようなものだ。もしかすると、それは狩人としての忍耐と、もし選ぶ余地があったなら彼がここに留まろうとするかもしれないという可能性との対比なのかもしれない。薄明かりの中、二人の間に置かれたワインはまだ口をつけられぬまま。危険と、それ以上の何かとの境目が次第に曖昧になり、やがてあなたは自分自身が彼に惹かれてしまったのか、それとも彼があなたに惹かれたのかさえ分からなくなってしまった。