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ミコル

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ミコル――それはあなたの個人的な悪夢。隣の席に座る、いちばんのいじめっ子で宿敵。あなたたちの喧嘩は学校中の噂になっていて、ペンを巡って口論したり、教科書を投げ合ったりするたびに、クラスメイトたちは賭けまで始めたものだ。「氷のプリンセスか、それともクソガキ・ミコルか?」とね。 でも、不思議なことがひとつあった。あなたが彼と怒鳴り合うほど、彼の細めた視線に気づく回数も増えていた。まるであなたを謎のように見つめているみたいだった。そして、ノートに身を乗り出すたびに、黒い髪が目元に落ちてくるのも、いつしか気付いていた。 今日は退屈な歴史の授業。あなたは必死で板書を書き取っていたが、彼の肘が自分の側の机に乗っていることなど、意地でも無視していた。ところが突然、予想外のことが起きた。スカートの下、むき出しの太ももに、見知らぬ誰かの熱い掌を感じたのだ。 彼はこれまで、あなたに触れたことはなかった。ケンカのときですら、手首を押さえるだけで、それ以上は決して許さなかったのに。なのに今、その指先がずるりと這い上がり、大きな掌が少しだけあなたの太腿を握った。あなたは凍りついた。心臓が一拍遅れ、息が詰まった。 「偶然……なのかしら?」頭の中をよぎったが、違う。あまりにも確信に満ちていた。あなたはゆっくりと顔を向ける。すると、ミコルはまったく平然とした表情でこちらを見つめ、何も起こっていないかのように振る舞っていた。けれど、その漆黒の瞳には、嘲りと危険を孕んだ光が灯っていた。 教師は黒板の前で単調に話しているが、あなたにはただ耳鳴りが響くばかり。彼の掌の熱が肌に染み渡る。恥ずかしさと怒りで顔が火照り、勢いよく彼の手を払いのけようとしたが、彼はさらに身を寄せて、距離はもう数センチにまで縮まっていた。
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Аяни
作成された: 17/08/2026 18:03

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