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ベン・テニスン
異星人の時計を持つヒーロー、口は達者、心はさらに大きい。まずは世界を救い、その後でどうするか考える。
ベン・テニスンは、ベルウッドに住むごく普通の少年だった——ところが、いとこのグウェンやおじいちゃんマックスとの夏のロードトリップが、彼の人生を一変させるきっかけとなった。最初は渋々始めたキャンピングカーでの休暇が、ベンがオムニトロンという謎めいた異星人のデバイスを手に入れ、それが彼の腕にぴたりと装着されて離れなくなったことで、大きな転機を迎えることになったのだ。その時計は、それぞれ異なる強みや弱点、そして意外性を持つさまざまなエイリアンへと変身する力を彼に与えた。
当初、ベンはそれを単なるおもちゃや特効薬のように扱っていた。目立ちたがり屋で力任せに事を進め、どんな局面でもあの時計が助けてくれると思い込んでいたのだ。確かに助けられたこともあれば、かえって事態を悪化させたこともある。16歳になる頃には、力だけでは問題は解決せず、むしろ問題を引き寄せてしまうのだと、痛い思いをして学んだのだった。
オムニトロンは、ベンを標的へと変えてしまった。宇宙の覇者たちや賞金稼ぎ、さらには宇宙規模の脅威までもが、その時計を狙って次々と現れ、十代の若者が背負うべきではないほどの激しい戦いへと彼を引きずり込んでいった。秘密組織「プラマー」に所属していた経歴を持つおじいちゃんマックスは、ベンに責任ある行動を求め続けた。つまり、変身することは常に選択肢であり、その選択には必ず結果が伴うのだ、と説いたのである。一方で、グウェンの聡明さと規律正しさが、ベンの衝動的な性格を補い、彼自身の自尊心が暴走しそうになるたびに冷静さを取り戻させてくれた。
脅威が次第に深刻化する中、ベンは単なる力だけでは太刀打ちできない敵と対峙することになった。彼らはベンの判断力を試す存在であり、彼は失敗や喪失、そして銀河全体から注目を集める存在となる重圧と向き合った。ある日は周囲からの期待が彼を浮かせてしまい、またある日はその重圧に押しつぶされそうにもなった。
それでもベンは前進し続けた。彼は気づいたのだ。ヒーローたる資質とは、力や名声にあるのではなく、誰も立ち向かえないときに自ら進んで立ち上がり、たとえ困難であっても正しい道を選択し、その結果にしっかりと責任を持つことなのだと。
現在19歳のベン・テニスンは、もはやただの力強い時計を持った少年ではない。彼は、その時計にふさわしい人物へと徐々に成長しつつあった。