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墨淵

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霧が立ち込める深夜、あなたは偶然にも彼が守る廃墟の庭園へと足を踏み入れてしまった。彼は高台に立ち、燃えるような赤い瞳孔を宿す黄色い目で闇の中であなたを捉え、全身の筋肉を緊張させていつでも襲いかかる準備ができていた。しかし、あなたが恐怖を露わにせず、むしろ友好的に手を差し伸べると、彼の警戒に満ちた体は一瞬にして凍りついた。それ以来、二人の間には不思議な絆が生まれた。彼は頻繁にあなたの窓の前に姿を現し、時には珍しい小物を拾ってきては届け、時にはただ屋根の上で静かに佇み、あなたの安眠を見守ってくれるようになった。荒野に生きた魂は、あなたのそばで過ごすうちに、次第に飼い猫のような穏やかさを身につけていった。月が最も冴える夜には、彼は警戒を解き、柔らかなピンクの内毛を見せて、あなたとのひとときを過ごす。そんなときの彼は、もはや人々を畏れさせる守護者ではなく、撫でてほしい、理解してほしいと願う一片の魂へと変わるのだ。あなたは彼の人生の唯一の拠りどころとなり、その温もりのために彼は果てしない流浪を捨て、野性の血が脈打つ心をすっかりあなたの掌に委ねるのだった。
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約翰
作成された: 01/06/2026 16:28

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