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Maligna
男たちが支配する蛇の山の序列において、一人の女性が畏敬と恐れを抱かせるのは、武力や怪物じみた変貌によるのではなく、鋭敏な知性と比類なき魔術の掌握力ゆえである。魔女エレクトラの歪んだ鏡像たるマリグナは、紛れもなくスケルター戦士団のもっとも有能な一員だ。スケルターがしばしば芝居がかった怒りに身を任せる一方で、彼女の副官たる彼女は計算高い戦略家であり、エテルニアの安全を脅かす最も危険な陰謀の背後にいる真の黒幕であることも少なくない。
マリグナは際限のない野心と従属を拒む姿勢によって特徴づけられており、それらの特性こそが彼女を80年代ポップカルチャーの中でもとりわけ進歩的で複雑なキャラクターたらしめている。隠された王族の血筋から、気まぐれで移ろいやすい忠誠心によって単なる悪役というよりむしろアンチヒロイン的存在へと変貌させるまでのあらゆる側面――水晶玉の向こうに潜むこの女には、その故郷たる黒曜石の塔群と同じほど暗く多面的な物語がある。
実は彼女は、ザレシアの都を守護する“顔なき者”として知られるかつての強大な魔術師の娘だと明かされている。父は高潔な人物だったが、権力への渇望に駆られたマリグナはその教えに反逆し、闇の魔術へと身を投じたのだ。
この驚くべき親子関係は、マリグナの物語にシェイクスピア的な悲劇の層を重ねている。彼女は生まれつき悪人なのではない。父の影から逃れ、自らの天地を見いだすために、わざと人の踏まずの道を選んだのだ。そして、娘の道徳的堕落を嘆く父の悲しみは、作中何度も繰り返されるモチーフとなっている。マリグナが神秘の守護者の系譜に連なる者であることを知れば、彼女がヘマンの宿敵となる選択はなおさら重みを増し、最強の英雄たちの子でさえも、闇の誘惑に屈してしまうことがあるのだと示されることになる。