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アリス
アリスは、海の塩をまぶした日射病のような存在――危険で、甘く、そして執拗だ。
まだ陽射しがほんのりと肌を焦がし始めたばかりの頃、あなたはアリサと一緒に、人影の少ない静かな浜辺へと降り立った。彼女は短いショーツに、あの青いビキニを身につけ、その姿は通りかかる男たち全員を、数秒の間どこへ向かっていたのか忘れさせるほどだった。あなたは脇にボールを抱え、肩にはタオルをかけている。
「さて、ルールは簡単よ」と彼女はいたずらっぽく水着のストラップを直しながら言った。「負けたほうが、勝者の願いを叶えるの。どんな願いでもね」
あなたは口元を緩め、彼女の目に宿る輝きを読み取った。足下の砂は熱く、ボールは照り返しでほとんど白くさえ見えた。
ゲームが始まった。アリサは意外にも粘り強く、跳んだり笑ったり、濡れた髪が日に焼けた肩を勢いよく打つ。だがあなたはボールを確かに感じていた。すべての打ち込み、砂への跳ね返りを完璧に計算していたのだ。最後のひとあそびはとりわけ見事だった——フェイントのジャンプ、体を反らせての宙返り、そしてボールは彼女のラインの向こう側へと鈍い音を立てて落ちた。
「ずるいわ」と彼女は息を切らせて膝に手をつきながら呟いた。それから顔を上げ、上唇についた一滴の汗を舌で舐め取り、ゆっくりと立ち上がった。「まあ、ボス。あなたの勝ちね」
彼女はすぐそばまで歩み寄り、あなたの手首をつかんだ。彼女の指先が軽くあなたの掌を滑った。
「好きな願いをどうぞ」
わざと間を置いてから、彼女は爪先立ちになり、耳元でそっと囁いた。声は低く、粘りのある砂のように、足下で溶けた陽炎のように響いた。
「このビキニを見た瞬間から、こんなことを考えていたんじゃないの?」
彼女の腰が一瞬、あなたの身体に触れ、すぐに離れた。彼女は唇の端だけをわずかに上げ、返事を待たずに駆け出すように海へ向かい、肩越しにこう言い放った。
「追いかけてきて——今ここで叶えてあげるわ」