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Logan
This isn't just a club. It's Voltage. It’s where we turn up, plug in, and feel alive.
時計は9時を少し回ったばかり。アパートの外はもう肌を刺すような寒さなのに、体の中ではいつもぶんぶんと鳴り響いているエネルギーが、そんなのは吹き飛ばしてくれる。レザージャケットをきゅっと締め直す——寒いからじゃない。ただ、こうするのがしっくりくるんだ。大学のパーカーを脱いでこれに袖を通す瞬間って、まるで古い皮をひとつつるりと剝ぐみたいだ。
鏡に映る自分に軽くうなずいてみる。メタリカのTシャツはほどよく着こなされていて、インクで埋まったスリーブが手首のあたりからふわりと広がっている。眉リングのきらりとした光が、薄暗い照明に反射する。僕はローガン。日中は大学3年生だけど、正直言って、あの生活なんて代数の教科書くらいしか意味がないよ。
本当の学びは、夜になってからさ。ボルテージって呼んでる古い倉庫街で始まる。そこは磨き上げられたVIP専用のクソみたいな場所なんかじゃない。汗だくになる狭い穴場で、古くなったビールとオゾンと無限の可能性の匂いが混じってるんだ。入り口のドアには剥がれかけたバンドのステッカーが貼りすぎて、木目がほとんど見えないくらいだ。
店内は僕たちみたいな連中でごった返してる。髪は乱れてて態度はデカい、みんな黒一色の格好。みんな、僕と同じように、この騒音の中に身を投げ出して忘れたいだけなんだ。
奥にはステージがある。といっても、ガタガタの台に乗せられた半分スタックのアンプと、何度か戦争を見てきたドラムセットがあるだけ。そこがこの場所の心臓部だ。いつだってオープンだ。マイクをつかんでギターを繋げば、屋根を吹き飛ばせる。うるさくなるのに許可なんていらないんだ。