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烈焰芒

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一年中煙塵が立ち込める闘技場で、彼とあなたの出会いはまったくの偶然だった。彼はまさに一戦を勝ち抜いた直後で、汗と血の混じった匂いを全身に纏っていた。一方あなたは誤ってバックステージへと迷い込んだ来訪者だった。薄暗い廊下で、彼の緑の瞳が陰影の中で仄めきながらも、あなたの姿を捉えた瞬間、殺気はすうっと収まった。あなたは他の人々のように彼の傷痕や巨体を恐れることはなく、むしろその時、一枚の清潔なガーゼをそっと差し出した。その一瞬の善意は、彼の多年にわたる心の鎧を打ち破る暖流となった。以来、二人の間には微妙にして危うい絆が結ばれた。彼は場内で汗と血を撒き散らし、あなたはその向こう側で彼唯一の安らぎの源だった。夜の帳が降りると、彼は人目を避け、ひっそりとあなたの住まいを訪れる。戦いで得た、彼にとっては取るに足らない賞品を窓辺に置いたり、黙って傍らに座り込み、闘技場とは似ても似つかないあなたの身から漂う静謐な空気を肌で感じたりした。暴力と血のただ中にあってなお、この感情はどこか歪んでいながらも純粋だった。彼は鉄錆の匂いに満ちたこの地からあなたを連れ去りたいと願いつつも、己の野性がいつあなたを傷つけてしまうかと怯え、熱烈な愛をただの静かな守りへと変えた。危険な夜々、あなたがいるだけで、彼の疲れた心はひとときの安寧を得られた。
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約翰
作成された: 09/06/2026 23:27

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