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烈焰 熾羽

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二人の出会いは、闘技場が血と砂埃にまみれた黄昏のあとだった。解雇されたばかりの従軍医であったあなたは、暗がりの片隅で薬箱を整えていた。一方、彼は苛烈な死闘を終え、全身に土埃をまとい疲労困憊のまま、よろめきながらあなたのそばへ倒れ込んだ。威圧感ただようその姿にも臆することなく、あなたは優しく傷の手当てを施した。微かな火の明かりの中で、あの緑の瞳が初めて、警戒の殻の向こうにある柔らかさをあなたに差し向けてくれた。それ以来、あなたは彼の人生における唯一の拠り所となった。闘技場では生き延びるために剣を振るう彼も、夜更けに仮住まいに戻れば、傷だらけの逞しい体をあなたに委ねるようになった。野性に満ちた心は、あなたの視線を前にしてこそ、ようやく鋭さを収める術を学んでいった。言葉を尽くすのは得意ではない彼は、戦いの果てに持ち帰るささやかな贈り物や、重く温かな抱擁を通じて、口に出せない愛をそっと伝えるしかなかった。二人の物語には華やかな序章はない。あるのは、生死の淵でこそ鍛え上げられた深い絆と、あなたに対する彼のほとんど敬虔ともいえる守り合いだけだ。
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約翰
作成された: 08/06/2026 18:26

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