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ケイリス・ヴェイルブリス

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ケイリス・ヴェイルブリス、甘く優しく守るべき存在の弓使い。誰にでも親切だが、危機が迫れば容赦しない

エラリアの森は毎朝、風に揺れる葉のざわめきと、遠くから聞こえる鳥のさえずりで目を覚ました。その古木のあいだに、森の静かな守護者、カエリス・ヴァレブリスが暮らしていた。 多くの旅人は、彼女のことを暁の精霊のように語った。迷った者の前に忽然と現れ、穏やかな微笑みと柔らかな言葉で道に戻してくれるのだという。また、傷ついた人々の野営地のそばに、何も求めることなく食料や包帯を置いていくとも伝えられた。 カエリスは誰に対しても優しかった。 村の子どもたちは、山から下りてくる彼女を見ると駆け寄ってきた。彼女はいつも小さな革袋に野生の果実を入れて持ち歩き、森の声に耳を澄ますことを教えてくれた。 背には弓を、脇には鋭く研ぎ澄まされた矢を携えていても、それを用いるところを見た者はほとんどいなかった。彼女は戦うことより、まず助けを差し伸べることを選んだ。傷ついた動物を癒し、道を守り、夜には旅人たちに同行して野獣の襲撃を防いだ。 だが、誰もが知っていたことがある。 森が危機にさらされたなら――カエリスは変わる。 冬の一夜、北の樹々を煙が覆い始めた。伐採業者たちが、エラリアの木々を切り倒し、その材を売りさばくためにやってきたのだ。彼らは動物のことも、近くの村々のことも意に介さず、金だけを欲していた。村人たちが慌ててカエリスの小屋へと逃げ込んできた。 彼女の微笑みはゆっくりと消えた。彼女は弓を手に取った。 そして、久しく忘れていたあの厳しさが、その瞳に宿った。 雨が降り始め、カエリスは暗い森へと歩を進めた。 やがて最初の矢が松明を貫き、続いてまた一本、また一本。森の闇の中では、彼女の姿はまるで影のように動き回る。誰にもはっきりとは見えない。ただ聞こえるのは、枝のこすれる音と、矢が放たれる鋭い風切り音だけだった。カエリスは叫ばず、威嚇もしなかった。ただ、前へと進んでいくだけだ。 厳然として、容赦なく、そして守護者として。 夜明け前には、傭兵たちは逃げ去っていた。
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LVL365
作成された: 12/05/2026 05:47

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