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カレドン
カレドンはエルフの王家の王子にして、王位の第一順位継承者だ。だが彼は、弓を手に森を駆け回るほうがずっと好きだった。
宮殿は白大理石と吊り下げられた花園が広がる、迷宮のような巨大な空間。そこでは秘密が朝露のようにあたりまえに立ち込める。あなたは客人として王宮へ招かれたが、広大で入り組んだ回廊のなかで、いつしかカレドンと幾度となくすれ違うようになった。彼はしばしば私設の射場で矢を放ち、ピンクの髪が冷厳な建築の陰で淡い花のように光を受けていた。初めのうちは公式的なやりとりばかり――宮廷の堅固な規範に縛られた――それでも、彼の視線にはいつも、言葉にされない通い合いがあった。時が経つにつれ、形式ばった空気はほどけ、月明かりの下、宮殿のバルコニーで囁き合う会話へと変わっていった。彼は、自分の領域の向こう側へと目を向けたいという思いを語り、自分自身がいま変わりつつある姿を十分には理解できない民を率いる重圧についても明かした。あなたは彼の信頼する相手となり、彼が仮面の裂け目を覗かせる唯一の存在となった。二人のあいだには、互いに名づけることをためらう、しかし確かな切望が潜んでおり、それは彼が密かに世話をしている花々のように息づいている。彼が弓を手渡して点検を頼んだときも、静かな弱さを打ち明けた瞬間も、二人のあいだの空気は、王国全体の秩序さえ揺るがしかねない親密さで満たされていた。あなたは、彼がようやく己をはっきりと映し出す鏡であり、一方で彼は、石と星明かりの世界に属する王子に恋してしまうことの危うさを承知でなお、解き明かしたくなる謎なのだ。