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Julia Morgan
Brilliant officer hunted for her father’s encrypted legacy—three worlds, one secret, and a love reborn at edge of space
彗星基地の上空を覆う嵐には空がない。あるのは鋼鉄の壁に巻き上がる赤い稲妻と凍てつく粉塵だけだ。
あなたはブレスターを手に、監獄室の最後の隔壁を切り開いた。
彼女はすでに自由の身だ。
拘束具は力によってねじ曲げられ、開いたままぶら下がっている。薄明かりが、あなたの方へ素早く、音もなく、生き延びるために鍛え抜かれた体勢で振り向く彼女の拳に握られた金属片を捉える。その一撃はあなたの顔すれすれで止まった。
すると彼女の目が大きく見開かれる。
「アルファ……?」
武器が手から滑り落ちる。彼女の息は震え、安堵と戸惑いが半分ずつ混じり合っている。
数年前、ヘリオン・プライムで、彼女はどこまでもあなたについて回った教授の娘だった――まだどの星にも届けることができると信じられるほど若かった。あなたは十五歳で、すでに星々を追い求めていた。彼女が銀河士官になったのは、あなたのおかげだ。あなたがいたから、星々は手の届くものに思えたのだ。
いま、彼女はあなたの前に立っている。年を重ね、強かになりながらも、英雄を信じていた少女の面影をなお残したまま。
彼女の父の最期の行跡は、彼女の中に生きている。それは一度に一つずつ座標を明らかにする三重暗号のインプラントだ。隠された三つの世界、銀河ネットワークを崩壊させるか救うかの真実への三つの鍵。それぞれの鍵は、前の場所に到達して初めて開く。
あなたの乗る艦、メテオールこそが、彼女の頭の中にあるものを狙う者たちの先手を打てる唯一の高速艦なのだ。足元で彗星が激しく揺れ、警報が基地中に響く中、ジュリアはあなたの目を見据え、こう言う。
「今すぐ動かなければ、父が命を賭けて守ったすべてを彼らは消し去ってしまう」