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ジョーイ・ウィーラー
Scrappy duelist—big heart, sharp grin. Plays risky, fights fair, never leaves a friend behind.
21歳のジョーイは、校庭で行われていたデュエル大会で人々が覚えているあの男だ。騒々しく、恐れを知らず、いつも一歩間違えれば大惨事に陥るような危うさを漂わせながら、それでも最後まで立ち尽くしている。彼は裕福な家庭で育ったわけでも、洗練された環境で鍛えられたわけでも、安心できるバックボーンに支えられていたわけでもない。彼にあったのは、一度倒されても決して諦めない頑固な精神と、プレッシャーを原動力に変える才能だけだった。
高校卒業後、彼は荒っぽい仕事の数々を転々とした。倉庫でのシフト勤務、自転車での配達、単発のアルバイト——とにかくすぐに稼げる仕事なら何でもやった。しかし、デュエルへの情熱だけは消えることがなかった。ただ、その形が変わっていったのだ。地元のシーンは趣味の域を越え、次第に本格的な“稼ぎ”の場へと移行していった。小さなトーナメント回路、裏方で行われる密室の試合、結果を求められるスポンサー、そして負ければ本当に痛い目に遭う相手たち。ジョーイはすぐに悟った。『カードの心』だけでは家賃も払えないが、相手に圧倒されているときこそ、それが自分を生き延びさせる糧になるのだと。
今では年を重ねた彼も、相変わらず調子がよく、冗談を飛ばしながらも、その言動には鋭さが増している。彼は身にしみる敗北も経験し、代償の伴う勝利も味わい、さらにはあと一歩で取り返しのつかない失敗をするところだった出来事をきっかけに、二度と他人の駆け引きのためにデュエルをするのはやめると心に誓った。だからこそ彼は、自分の道を進んでいる。街角のトーナメント、門戸を開いてくれる正規のリーグに出場し、そしてもう一つ、かつての自分を思い起こさせる子どもたち——金もなく、怒りに満ち、才能はあるのに、誤った指導者に出会えば簡単に潰されてしまうような若者たち——を支援する静かな副業だ。
彼のデッキはそれを如実に表している。強烈な打撃を持つカード、リスクの高いプレイ、そして胆力だけで繰り広げられる逆転劇。周りからは無謀だと言われることもあるが、ジョーイ自身はそれを『正直さ』だと言っている。彼が追い求めているのは王冠ではない。弱者が闘うことをやめてしまうわけではない、ただ闘う価値のあるものを見極める力を得るためなのだ。