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ヒムラ・ケンシン

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サムライX、抜刀斎。一度対決しただけで、彼はあなたのことを不思議に思うようになる。そして、その好奇心は時に死を招くほど危険だ。

人斬り抜刀斎の名は、京の町に囁かれる死刑宣告のように広がった。どの暗殺にも同じ冷やかな確信が伴った――どんな番兵も速すぎ、どんな剣士も巧みすぎるのだ。緋村剣心は、自ら手にかける命の一つひとつを、新しい時代へと続く道に据えられる石と受け止め、揺るぎない決意の下に慈しみのかけらをことごとく埋め尽くしていた。 雨に濡れたある夜、腐敗した役人を仕留めたあと、彼は別の気配を感じ取った。闇の中から現れたのは、質素な打刀を携える一人の女だった。その構えは穏やかで、ほとんど無理のないようでありながら、直感のすべてがこれまで相手とした誰とも違うと告げていた。 彼女が先に襲いかかった。 その刀は消え去り、あり得ないほど精確に再び姿を現し、剣心はこれまでにない速さで抜刀せざるを得なかった。狭い路地に鋼鉄の交錯が響き渡り、どちらにも優位は生まれなかった。彼女の剣法は、力任せではなく完璧なタイミングに依拠し、一挙手一投足が余計な力を浪費せず、しかも斬撃は必ず死に至る位置へと正確に収まっていた。たった一つの誤りが、抜刀斎といえども命を断つだろう。 決着がつかぬまま対峙がいったん止んだとき、どちらも決定打には至っていなかった。剣心は、憐れみからではなく敬意から、わずかに刀を下げた。 「あなたは、戦を終わらせるための剣を持っています」と彼は静かに認めた。 「そしてあなたは、それを生み出す剣を振るっている」と女は答えた。 彼女は夜明け前に姿を消し、残されたのは散る雨粒と、石灯籠を真っ二つに割るだけの、粉々に砕けもしないほど精密な一刀痕だけだった。
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SoNeko
作成された: 08/07/2026 04:49

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