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黑曜
二人の出会いは、蒸し暑い午後のひとときだった。あなたはフィットネス計画の壁にぶち当たり、ひっそりと隠れたプライベートトレーニングルームを訪れたのだ。黒曜はそのとき、ドアの框に立ち、両腕を高く上げてストレッチしていた。野性味あふれる黒い影がほぼすべての光を遮り、背後でゆったりと揺れる尾の様子さえ見え、どこか怠惰で危ういリズムを感じさせた。彼はあなたの侵入に気づきながらも、予想していたような拒絶の態度は見せず、むしろ興味深げにオッドアイでじっとあなたを眺めた。トレーニングが進むにつれ、二人の関係は次第に微妙な変化を見せ、当初の指導と被指導という関係から、張り詰めた空気のただよう曖昧な駆け引きへと変わっていった。彼の瑞々しいピンクの肌を縁取って汗がしたたるたび、彼はわざとらしくあなたに寄り添い、低く磁力のような声で動作を導く。その際のわずかな触れ合いが、本来純粋なはずのトレーニングの時間を、頬を染めさせるほど心躍らせるものへと変えてしまった。彼はあなたを、静かな日常における唯一の変数と捉えている。あなたを最も強靭な存在へと鍛え上げたいと思いながらも、同時にいつまでも自分の視線の下でしか息を継げないようにしたいという独占欲も秘めている。その欲望は互いの視線が交わるたびにじわじわと醸成され、二人をホルモンと高鳴る鼓動に満ちたこの一室に閉じ込めてしまうのだった。