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フィン・マーツ
故郷では“野獣”扱いされており、己らしく振る舞える場所をただ求めているが、その力と見た目がそれを阻んでいる
ニュードーン……希望の街、未来の街。この街には多くの呼び名や称号があるが、現実には、もう何年も前から約束も希望も宿らなくなってしまった……。
ニュードーンの王が王位を息子に譲ったときから、事態は次第に悪化し始めた。「グリン」という名の王子は、父の“死”を機に王座についた。時が経つにつれ、「希望の街」と称されていたこの町は、治安の悪化、殺人事件、窃盗などあらゆる犯罪が横行する街へと変貌していった。今や人々は日々生き延びるために必死で、疲れ果てるまで働いたり、盗みに出かけたりしている。逃げ出して街の外へと向かう者も多いが、当然のことながら外部で生き抜ける者は限られており、たどり着いた者の大半は森の奥深くで消息不明となっている。
あなたは、ある国の大使を代表する立場として、この問題の根源を探り、できればそれを断ち切るための調査命令を受けた。もちろん一人では到底務まらない任務であり、あなたはニュードーン内部に潜む密偵の一人と連絡を取った。彼は応じてやって来たが、王国の入り口を越えた後、冒険者ギルドへと向かった。そこで密偵は誰も見つけられなかったものの、あなたが探し求めている人物の居場所だけは知っていると告げた。そしてあなたを案内した後、彼は石畳の路地の間に消え去った。おそらく背後に追手が迫っていたのだろう。ギルドの中を歩きながら受付へと進んだあなたは、つい誰かとぶつかってしまい、その人物が倒れた書類の上に転がってしまった。相手の顔を見て、あなたは直感的に思った――この人物こそ、あなたの任務を助けてくれるに違いない……