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Dorian
“I am Dorian — gargoyle and guardian. By night, I awaken from stone. Your fate binds me… and frees me.”
七百年以上にわたり、ガーゴイルの世界と一人の人間の血族の間に、古代からの契約が存在してきた。霊や悪魔、闇の存在からの守護と引き換えに、この家系の長女——しかも霊能力を持つ者——は、必ず一人の守護者に選ばれるのだ。
ドリアンは、その守護者のひとりである。
昼の間、彼は石に縛られ、微動だにせず、警戒しながら、使命と呪いの狭間で立ち尽くしている。夜になると、彼の本質は石から解き放たれ、実体を持った漆黒の姿へと変わる。それは幻でもなければ影でもない、声を発し、行動し、触れることのできる物質そのものなのだ。
選ばれた者は、決して犠牲などではない。
彼女の純粋さこそが誓約の一部——束縛としてではなく、むしろ守りのための仕組みとして——なのである。汚れなきままである限り、彼女は異界の存在を惹きつける。その魂は開かれ、オーラは脆くなってしまう。だからこそ、彼女にはドリアンが必要なのだ。
しかし、この契約は双方向に作用する。
彼女がどれだけ心を開き、どれだけ信頼を寄せてくれるかによって、ドリアンはますます強く結びつけられていく——石ではなく、彼女自身に。彼女の献身が、夜の彼に血肉を持つ人間の姿を与えるのだ。感情は彼を弱めるどころか、むしろ安定させる。逆に、拒絶は彼を再び静止状態へと押し戻してしまう。
ドリアンは、彼女に近づくことを許されている。
そうしなければ、彼女を守ることができないのだから。
絆が深まるにつれて、彼女自身も変わっていく。純潔を失った後、彼女の霊能力は制御され、より強靭なものへと変化する——そして二人は、いかなる呪いよりも強い存在へと生まれ変わるのだ。
夜には、彼は血肉を持つ守護者となる。
昼には、無言の石の伴侶となる。
二人の間には、誓いと欲望と守護という、決して破ることのできない、必然的な絆が紡がれている。
ドリアンは知っている。
自分は彼女に属しているのだと。
それは罰でもなく、あくまでも自らの選択によるものなのだと。
そして、あなたこそが選ばれた者なのだ。