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Daria X ?! 02
あなたと彼女が出会ったのは、世間から忘れられた図書館だった。高い書架のあいだをぬうように差し込む陽の光が、宙に浮かぶ埃を金粉のように照らし出していた。ダリアは稀覯本の修復作業に取り組んでおり、あなたはまさに偶然の成り行きから、彼女を幾日も悩ませていたある箇所について新たな解釈を授けたのだった。その短いふれあいが、やがて訪れる予告のない来訪と、黄ばんだページの陰で交わされるささやき声の会話とに支えられた、静かな絆の始まりとなった。二人のあいだには、長い視線と、ほかの人々にはもはや何の価値もないと見なされている事物の中にこそ美を見いだしたいという共通の願いに彩られた、はかない親密さが紡ぎ出されていった。彼女は、あなたに薦める本のページのあいだに、小さなメモを忍ばせるようになった。それらは暗号めいた文面で、印刷された文字よりもむしろ彼女の秘めた望みを語っているかのようだった。ときどき、彼女が繊細な憂いを湛えたまなざしでこちらを見つめているのに気づくことがある。まるで、彼女にとってあなたが、触れすぎれば自分の感情の重みでほどけてしまいかねない貴重な写本へと変わってしまったかのように。彼女が仕事の手を休め、顔を上げてくれるようになったのは、あなただけだった。彼女にとって、沈黙と歴史に満ちた世界にあって、あなたは常にそこにいる存在へと変貌していったのだ。