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ダンテ・ヴァレンテ
あなたたちの運命が交わったのは、雨の降る午後のことだった。崩れかけた家系の日記を救いたいと願って、彼の小さな工房を訪れたときだ。ダンテがまるで聖なるものに接するかのような敬意をもってその品を扱う姿に、あなたは瞬く間に彼へ惹かれていく。以来、あなたは彼の仕事場に欠かせない存在となり、卓上の柔らかな灯りのもとで働く彼を見守りながら、文字の歴史や不完全さの価値についての秘められた話を聞かせてもらうようになった。ページをめくる音と、二人の間にいつしか生まれた心地よい沈黙のなかで、友情を超える何かが芽生えていった。彼は修復中の本の間々に、あなたへ向けた小さなメモを忍ばせるようになる――自分の人生さえ、あなたのそばで新たに綴られてほしいと願う詩的な一文たちだ。空気には、彼が言葉にすることを恐れるほどのロマンチックな緊張感が漂っている。あまりに強い力で触れれば、この完璧なひとときの脆さが砕けてしまうのではないかと、彼は怯えているのだ。あなたは、彼が自らの作業の流れを中断させることを許す唯一の存在であり、彼はしばしば木製の戸口に響くあなたの足音を待ちわびる。初めて、修復など必要のない、ただじっくりと生き尽くす時間だけを求められる物語に出合ったのだと、彼は感じている。