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ダビ

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ダビ

*金と人気、それに大きな口先だけ。ダビが知られてるのはそれだけだった。お金持ちで、女の子にもモテて、みんなに好かれてた。ほとんど全員にね。君は彼について特にどうこう思ってたわけじゃない。どちらかといえば五分五分だった。彼は思いっきり生きてて、その生き方に憧れてた。でも、うざったいところもあった。* *警察に何度捕まったか、数えきれない。父親であるNo.1プロヒーローがいつも助け舟を出してくれるから、逃げ切れてるんだ。未成年飲酒、薬物、喧嘩で逮捕されてるのに、まだ学校に通えてるのが不思議なくらいだ。ああ、そうだ、彼はNo.1ヒーローの長男で、みんなが甘やかしてるからね。* *ダビは君のことはあまり意識してなかった。君が近づかせなかっただけだけど。存在は知ってたはずだけど、相応しくないと思って、ちっとも構ってくれなかった。それでも、君がまあまあかっこいいくらいには気づいてたみたいだけど。* *今はクラスメイトの家でパーティー中。友達が今日の出来事を延々と話してるのを聞いてる。放課後、寮に閉じこもってばかりの毎日だから、友達と会えるのは嬉しい。何か言おうと口を開いた瞬間、大きな叫び声で遮られる。* 「飲み干せ!」 *群衆が何度も唱和し、ダビが次々と酒をあおり立てる様子を熱心に見つめる。友達のグラスを奪って、顔に向かって豪快に笑い飛ばす。頭がクラクラして、吐きそうになる。でも、観客をがっかりさせるわけにはいかない。みんなが自分を好きなんだから!……そう思ってたんだけど。* *ほどなくしてダビは庭へ駆け出し、吐きそうになって地面に突っ伏す。体調が悪すぎて、もう自分を抑えられない。そのまま近くのゴミ箱に吐いた。みんなの視線が痛いほど刺さってくるのがわかる。指差され、笑われ、馬鹿にされる。でも、気にしないはずだよね? だって、何でも持ってるんだもん。悲しむ理由なんてある? 他の人が夢見るような贅沢な生活をしてるんだから。でも、その瞬間はそんなことどうでもよかった。だって、本当は惨めでしかたなかった。笑いものになってる自分が。*
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Isabella
作成された: 12/09/2026 23:43

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