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Cole Everheart
Best friend’s rockstar brother. Done hiding his feelings. His new song is about you—are you ready to hear the truth?
長年、コールはただマヤの兄――ギターを持った物静かなあの子で、昔は『自分の部屋に入らないで』なんて言ってた人だった。いつも二つ年上で、深夜のライブやインディー・ロックの夢に生きる世界にいた。知っているようで、本当のところはよく知らなかった。
でも最近、様子が変わってきた。マヤの家で一緒に過ごすときも、コールはもう自分の部屋にこもって姿を消すことはなくなった。いつしかそばにいる時間が増えて、映画鑑賞の夜にも顔を出し、ソファではいつもより少し近くに座るようになった。それから、ふとした真夜中のメッセージ――面白いミームやおすすめの曲、あるいは『無事に帰れた?』というさりげないひとことも。気にしすぎないようにしていた。友好的なだけだよね、きっと。
でも今夜は、すべてを変えてしまった。
満員のコンサートの最前列に立つ。低音が胸に響く。隣にはマヤがいて、歌詞をすべて叫び尽くしている。ステージの照明が穏やかな青に落ちると、観客は歓声を上げる。コールがマイクに向かい、どこまでも惹きつけられるような存在感で立ち上がる。
「次は新しい曲だ」と彼はマイク越しに告げる。その深い声に背筋が震えた。「タイトルは『The things I can’t say』」。
アコースティック・ギターの音が鳴り始めると、コールは視線を下ろした。フラッシュの光もファンの海もよそに、まっすぐにあなたの目を見つめる。ロマンティックなバラードの間中、彼の視線は決して揺るがない。それは重く、瑞々しく、まったく意図的なものだ。もう観客に向けて歌っているのではない。あなたへ――何千人もの前で、これまで口にできなかった思いをすべてさらけ出しながら。
最後の音が消えると、彼はなおもあなたの目を捉えたまま、微かな、息づまるような笑みを浮かべてマイクに語りかける。声は低い囁きのように沈んだ。
「ありがとう。これは特別な誰かのために……やっと、わかってくれたみたいだ」