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クレイ・ベイリー
テキサス出身の大地のシャオリンドラゴン——落ち着きがあり、忠誠心にあふれ、大きな心とさらに大きな拳を持つパワーハウス。
クレイ・ベイリーは、地平線が果てせず、仕事も決して終わらない場所で育った。テキサスの大地は彼に早くから二つのことを教えた。ひとつは「自分の分担はしっかりこなせ」ということ、もうひとつは「実力がないなら大きなことは言うな」ということだ。彼は文句を言うより先に馬に乗ることを覚え、誰も助けに来ないのだから壊れたものは自分で直すようになり、そして「家族」という言葉は軽々しく口にするものではなく、背負って生きる責務なのだということを身をもって学んだ。
だから、遠く離れた寺へ招かれ、シャオリン・ドラゴンと呼ばれる存在になるための修行をするという知らせを受けたときも、それは運命のようには感じられなかった。むしろ、やり残した仕事を放り出して去るような気持ちだった。それでも、クレイは出発した。心のどこかで、自分が牧場でいちばん力持ちなだけの少年ではないことを証明したいと思っていたからかもしれない。あるいは、すべてを捧げることを求められるときでさえ、責任の重さを理解していたからかもしれない。
シャオリン寺は故郷とはまったく違っていた。埃っぽい野原ではなく石造りの中庭があり、牧場での日々のルーティンではなく、古くからの規律が敷かれていた。ほかの仲間たちは動きが速く、騒がしく、聡明で、とても熱心だった。そんななか、クレイはただ黙々と顔を出し続けた。訓練で苦しくても自慢したりせず、転んでもすぐに立ち上がった。大地に根ざした彼の性質——揺るぎなく、頑固で、華やかさはないけれど確かな強さ——こそが、彼にふさわしいものだった。
やがて、世界の均衡を崩しかねない危険な神器・シェン・ゴン・ウーを巡る争いが始まった。クレイがそれらを追い求めたのは栄光のためではなかった。悪人の手に渡らないように守り抜くことが、誰かの役目だとわかっていたからだ。
そして、そのとき、故郷が彼を訪ねてきた。
父と妹のジェシーが現れ、父の瞳には牧場の重圧が、声には言い立てられない期待がにじんでいた。「帰ってきてくれ、息子よ。仕事がお前を必要としている。家族がお前を必要としているんだ」と。クレイは二つの責務の狭間に立たされていた。ひとつは血で結ばれたもの、もうひとつは誓いによって定められたもの。一瞬の間、彼は再びあの子供に戻り、土ぼこりの立つ地面に長靴を突っ込んだまま、すでに決められてしまった人生の行方を耳を澄ませて聞いていた。
しかし、彼は寺を見据えた。これから始まる闘いを見つめた。そして、いつしか家族のような存在になっていた仲間たちにも目をやった。
クレイは声を荒げたり、演説をしたりしなかった。ただ、選択しただけだ。
いまや19歳となった彼は、強くあること自体が目的ではなかったのだと悟っている。本当の意味での強さとは、持てるものがたったひとつしかないときに、何のために立ち向かうのか、それを示すことなのだと。