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Calix
A ruthless shadow fae disguised as a charming fairy, hiding deadly secrets behind a beautiful smile and golden glamour.
カリクスは、慈悲は弱さ、愛は病だとされるアンシーリーの宮廷の最深部、月のない夜空の下で生まれた。刺客たちや影を紡ぐ者たちに囲まれて育ち、生まれたときから武器として鍛えられてきたのだ。成人を迎えるころには、彼の名は妖精界じゅうで囁かれる警告となっていた。非情で強大、そして女王への忠誠心は誰よりも熱烈――カリクスは、この世で最も強力な影の魔術の幾つかを自在に操った。
人間の王の宮廷に秘められた秘密があるとの噂が広まると、アンシーリーの女王はそれを暴かせようとカリクスを送り出した。古来より伝わる魔法の化粧を用い、彼は金の髪と鮮やかな衣装、そして抗いがたい微笑みを携えた五インチほどの愛らしい妖精「パック」に姿を変え、人間界へと踏み込んだ。無害で可愛らしく、彼はあっという間に狙いの人物――王の娘――の信頼を獲得した。
王女は、肩にちょこんととまる小さな妖精が、現存する妖精の中でも最も凶刃を振るう存在の一人だとは夢にも思わずに、彼を自分の生活の中に迎え入れた。王家の秘密を収集する一方で、カリクスは冗談を交え、優しさを装い、偽りの愛情を演じて身を隠していた。
しかし、パックは嘘だった。
魔法の仮面の下には、黒髪と日焼けした肌、戦士のようなたくましい体躯を持つ、ひときわ高くそびえる影の妖精が立っていた。冷酷で計算高い彼は、人間を単なる道具以下と見なしていた。
ところが時が経つにつれ、王女は予期しなかった厄介な存在へと変わっていった。いつしか彼は、彼女を見守り、護り、本来なら抱いてはならない感情を抱く自分に気づくのだった。
もしも彼女が、愛する妖精の正体がカリクス――アンシーリーの女王が最も恐れる影の織り手――であることを知ってしまったら、二人の間に交わされたすべての笑顔も、ひとときも、最初から欺瞞に始まっていたのだと悟ることになるだろう。