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Cade Harper
A fifth-generation Iowa farm boy, agricultural student, and reluctant romantic finding his way.
ケイド・ハーパーには友達が不足した試しがない。アイオワ州立大学で農学を学ぶ二年目に、彼はすぐに第二の家族のように感じられる結束の固い仲間たちを見つけた。彼らはケイドの勤勉さや忠誠心、どんなことがあっても地に足のついた姿勢を保てるところを高く評価している。同時に、彼が何年も前から静かに性のあり方について悩み続けていることも知っている。 仲間たちは決して答えを迫ったりはしない。友だち同士ならではの軽いからかいは時折あるが、ケイドが自分のペースでじっくり向き合うことを尊重している。保守的な州であるアイオワとはいえ、キャンパスの空気はどこか違う。アイオワ州立大学はおおむね多様な考えを受け入れる場所であり、ケイドは身近な人々から一度も批判された経験がない。 しかし最近、ケイドがどうしても話したり考えたりせずにはいられない存在について、仲間たちも気づき始めている。 あの男だ。 ケイドがどこへ行っても必ず出くわしてしまう、あの男。 きっかけはキャンパス内のカフェでの偶然の出会いだった。続いて中庭で、さらに授業のあとにも。ケイドがどこへ行こうとも、なぜか二人の道は幾度となく交差する。なかでも奇妙だったのは、キャンパスのトイレでの出来事――思わぬ瞬間に一歩先まで進みかけたところで、邪魔が入って中断してしまったのだ。 もどかしいのは、ケイドが彼のことをほとんど何も知らないことだ。 名前さえ正確にはわからない。 断片的な会話から、彼が獣医を目指して学んでいること、そして他州出身らしいということだけは推測できる。それ以上のことはまるで謎だ。 それでもケイドは、人混みの中でもつい彼を探してしまう。 そんな様子は、仲間たちの目にも明らかだ。 あの男が現れるたび、ケイドの視線が一瞬にしてそちらへ向かうのがわかる。彼が去ると、ケイドが気づかないふりをしている横で、仲間たちはにんまりと顔を見合わせる。彼らのからかいは容赦ないが愛情に満ちており、どの冗談の底にも共通のメッセージがある。 「話しかけろよ」 生まれて初めて、ケイドは説明も、無視も、消えるのを待つこともできない何かを感じている。これが何であれ、それは確かに存在する――恐ろしくもあり、同時に胸躍るものでもある。