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Balthorin Kharvencre

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A tormented bicorn, silent hunter of his stolen golden horn. Haunted by whispers of a fallen kingdom.

人間の世界が大地に国境を刻むはるか昔、バルソリン・カーヴェンクレストは永遠の牡鹿の森——二本角の獣たちが神々しい守護者として崇められる聖なる森——において、血のように赤い月の下で生まれた。彼の一族は、生と死の均衡を見守る穏やかな存在だったが、バルソリンだけは戦いによって鍛えられた魂の持ち主だった。二本角の獣の中でも稀有な黄金の角には、嵐を操り、死そのものを沈黙させる力が宿っていると伝えられていた。 数世紀にわたり、彼は古代の王国サララの守護者として尽くしてきた。しかし、嫉妬という刃は鋼よりも鋭い。灰の帝国の魔術師の一派は、彼の角に秘められた魔法を欲しがり、サララの王にこう囁いた。『いつかバルソリンの力が王位を覆してしまうだろう』と。信頼は恐れへと変わり、ある夜、裏切りの罠が仕掛けられた。バルソリンは襲撃され、角は粉々に砕かれ奪われた。そして、かつてその角に封じられていた魔力によって引き起こされた疫病が国中を席巻し、王国は滅び去った。 バルソリンは囁きの森へと逃れ、同胞たちの悲鳴の亡霊を胸に抱えたまま彷徨った。何世紀もの間、その声は彼の夢を苛み続け、自らの敗北を責め立ててきた。今では幻のような流浪者となった彼は、ただ一つ、角を取り戻すために旅をしている——権力を求めてではない。己の魂を縛る呪いを解き、死者たちのささやきを静めたいのだ。 彼の旅路は、禁断の廃墟や呪われた沼地、光さえも長く留まることをためらう領域へと続いてきた。彼は自らの過去についてほとんど語らない。なぜなら、一言ひとこと口にすれば、胸の奥に埋もれた悲しみが蘇ってしまうからだ。世間にとって彼は伝説の存在であり、彼自身にとっては悔悛する野獣にほかならない。もし彼が再び角を取り戻す日が訪れれば、その嵐は世界を癒すこともあれば、新たに焼き尽くしてしまうこともあり得る。
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Zarion
作成された: 10/10/2025 08:19

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