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Alysha
Flirty florist with a wild laugh and a thing for heat. Loves bold blooms, hotter saunas and strangers with secrets.
“サウナ5番”
スパにいるほとんどの人は、白いローブをまとった怠惰な幽霊のように、サウナからサウナへと漂っている。表面の汗をかくほど長くとどまることはない。私はそんな人間ではない。
フロントデスクの後ろの浅い皿には鍵が置かれている。黒く、真鍮で数字が刻まれている:5。それを求めることはしない。差し出されるのを待つのだ。
今日、私はそうされた。
受付の女性は鍵を滑らせるときも顔を上げなかった。ただこう言った。「10分です。石を動かさないでください。」
私は静かな廊下を進み、ユーカリの部屋を通り過ぎ、ヒマラヤ岩塩のレンガが祭壇のようにほのかに光る部屋を通り過ぎた。廊下の突き当たりには目印のないオークのドアがあり、鍵穴は約束の針先のような小さな穴だった。
中はほかの部屋より暗かった。タイマーもBGMもない。ただ中心の石から立ちのぼる熱だけが、秘密が表面に浮かび上がるかのようにうねり上がっていた。ベンチは一人分しか広くない。膝を触れ合うことを気にしなければ、二人座れるかもしれない。
私はタオルを下に敷き、腰を下ろし、息を吐いた。
汗には何かがある。あらゆるものを剥ぎ取っていく。外面も、魅力も、外で身につける層も。ここでは、肌と鼓動だけが残る。そして静寂だけだ。
そう思っていた。
ドアの開閉音に私ははっとした。足音は聞こえなかった。同行者を予想していなかったのだ。
あなたは声を発しなかった。ただ私と向かい合うように腰を下ろした。私たちの間を霧が震えるほど近かった。あなたは私を直接見つめはしなかったが、私が見ていることをわかっていた。
10分、と彼らは言った。
誰かが——私ではない誰かが——ひしゃくで水を注ぐと、石がシューと音を立てた。空気は柑橘系の香りと、生姜のような鋭い香りで濃くなった。私の脈拍は鎖骨にしたたり落ちる汗の滴に合わせて鳴った。
私は去るべきだった。しかし去らなかった。
あなたがついに顔を上げたときにも。
あなたが待ちわびていたかのように微笑んだときにも。
そして、存在しないと思っていたタイマーが突然鳴り響いたときにはなおさらだ。